※21巻表紙。この時点で、ロシア編の内容が3冊に渡る事は判明していたので、
メインの野郎3人とその主な相方を、各巻に振り分ける事も決めていました。
…で、21巻は浜面くんと滝壺さん。背後にはプライベーティアのヘリや装甲車、
または学園都市の駆動鎧軍団を描く…という案も有るには有ったのですが、
やはり一番インパクトが有るのはスーパー麦野様だろう!
※22巻表紙。変わってこちらは一通さんと番外個体さん。
21巻では、背景に物語上のネタバレ要素(麦野)を敢えて入れましたが、
こちらではネタバレを避けるために背後は曖昧な空になっています。
というか、彼等の道行きの殆どは"原野"なので、具体的に描きようが無いという…。
※ミサカ一〇七七七号(略して『露ミサカ』)&打ち止めロシア仕様。
露ミサカは「ロシア帽を必ず被せてやる!」という謎の誓いが当初から有ったので、そのように。
打ち止めは、従来の秋服を覆い隠せる形にするためロングコートに。
エリザリーナの領内に居るとき都合したのだろう…という感じにするため、
コートのもこもこは意図的にエリザリーナのものと似せています。
ちなみに、御坂・打ち止め・露ミサカのタイツはほぼ同一品(の色違い)です。
タイツとウィンドブレーカーとヒートテックの性質を併せ持ったような、学園都市謹製の一品?
※麦野カスタム。義眼は登場した側から麦野が自分で吹っ飛ばしてしまったので、登場機会は無し。
アイマスクについては21巻でも登場予定は無かったのですが(義眼のみ装備していた)、
ものの参考に描きました。なので、飽くまで"仮"です。
※ガジェットなど諸々。禁書目録外部制御霊装は、真っ先に『ダヴィンチ・コード』の
クリプテックスを連想したのですが、そのまんまの形は避けたい…と言う事でこんな感じに。
本編のカザキリは、当ラフと異なり、メガネ&髪留めは装着したままです。
虹モチーフについてはこの他にも、虹の輪に乗って空中で静止したり、
飛翔時に戦闘機のペイパーコーンみたいな虹色エフェクトが発生したり、
はたまた盾のようになったり…と色々アイデアは有ったのですが、時間の都合で割愛。
『ベツレヘムの星』については後述。
※『ベツレヘムの星』改訂版。「船首」に見える部分は正面で無く「右側」です。
崩壊と再生が常に繰り返されているので、細かいディテールも一定では有りません。
なにぶん「世界中にある十字教由来の建造物を掻き集めたら、淡路島くらいの大きさになりました」
という超スケール構造体ゆえに、イラストとして描写できる事の限界が生じた
(人物とのスケール差が極端に違いすぎる)ので、余り詳細は詰められていません。
仮に、全体像を把握出来るほどの距離を取った場合は、空気遠近の都合上、
ディテールもほとんど掴めなくなります(巨大な影にしか見えない)し…。
※一通さんの持っていた『羊皮紙(の一片)』。22巻の表紙裏に加筆流用されています。
唄(魔術の詠唱)を記載しているもの…との事だったので、五線譜や音楽記号などから
イメージを拝借しました。
※大天使ミーシャ=クロイツェフ。神々しい、というよりも不気味な感じが欲しかったので、
植物とその葉脈、あるいは血管や神経めいたモチーフを盛り込んでいます。
なお、ミーシャには当初から「白と金」というメイン色の指定も有った事から、
インデックスに似たパーツ(胸元のバッジなど)やイメージがところどころ用いられています。
※ダークマター部隊。採用されたのは右側ですが、本チャンではラフよりも少しタイトな感じ、でしょうか?
仮面の謎電飾は、翼モードに変異した場合は"翼に沿って"表示されます。
…しかし、左側の没案、明らかにオールド特撮(に登場する怪人)の影響が見て取れますね。
※ローマ教皇その1。ハリーポッターのダンブルドア、ないしはLOTRのガンダルフ?
基本的には「厳格で真面目、しかし根は善良なキャラ」だと思うので、奇を衒った事はしない方が良いだろう
…と言う事で、仮ラフの段階から造型には一定の抑制をかけています。(↓に続く)
※ローマ教皇その2。(↑の続き)ちなみに"教皇さま"と言えば、今なら恐らく大半の方が
"実在の方"のような造型を、半ば一発ネタ的に要求するのでは無いかと思いますが
(実際に飲み会などでも再三言われた)、はいむらの個人的な心証としては、
「キャラ的に、絶対有り得ない」
…と、登場時からずっと考えていました。どんなモンでしょう?
※21巻表紙ラフ。「本編の終盤」をモチーフにするのは極めて珍しいような?
普段は、表紙にネタバレに相当する描写を入れる事を極力避けていますので。
もともとは、麦野をハッキリ表情まで見える形で描く"ほぼ3名案"も有りましたが、
「こういうのは(例えバレバレでも)車田漫画とかで良くやってた"謎の敵"っぽいアレが良いよね!」
みたいな気分も有って、このように。
※22巻表紙ラフ。ちなみに、この巻では打ち止めを入れる事も案に挙っていましたが、
構図(=20巻&21巻と調子を合わせる、という事)や身長差の問題から、
"帯に隠さず、ロゴを圧迫せずに描く事"が極めて難しかったので、敢え無く没に。