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※御坂美琴・その1、2面図&その他。ベーシックな前後確認用。本編では描かれていなかった
 「ベストとスカートの下」や、ケロヨンの詳細などはココで初描きとなりました。

※御坂美琴・その2、髪型&表情など。こちらも主に確認用ですが、いわゆる漫画的造型は
 3面図に整然と起こせない事が良くあるので(例:スネオや孫悟空の髪型など)、
 ここでの髪型説明はあくまで「説明用」に、やや強引に描かれています。

※美琴&初春のキャライメージ伝達用。美琴はヒーロー的な側面の強いキャラなので、
 「少女と言うよりもオトコマエ」と言う点を、打ち合わせでも重ねて強調しました。

 初春はシンボリックな頭の花も相俟ってか、ゆるキャラ&癒し要員的ポジションが
 当初から変わる事無く一貫しているので、キャラ印象を伝達するのには苦労しなかったかな。

※白井&インデックスのイメージ伝達用。白井は実に"弄りやすい"キャラなので、
 「超電磁砲」では、最も漫画映えの恩恵を受けている人物だと思います。

 インデックスについてはまさに画像内の説明通りですが、小説本編でも
 こういったイメージから、巻を重ねる度にどんどん「丸く、小さく」なって来てますね。

※木山春生。プロットを見た第一印象では、デスノートのLを女性化した感じのイメージでしたが、
 目の下の隈などの名残はここでも残っています。このへんは漫画「超電磁砲」でも見て取れますね。

※佐天涙子・その1。この段階では完全に「被害者&守られ役」的イメージで描いていましたが、
 鎌池さんより「もう少しあっけらかんと明るい感じ」と言った感じのレスポンスが有ったので、
 ↓のその2へ移行。

※佐天涙子・その2。この段階でも前ラフの「かよわさ」が引きずられている感じですね。
 彼女は初春の同級生にして親友と言う事だったので、初春との共通項「花」を意図的に追加しました。

※常盤台の校章デザイン。美琴や白井の制服左胸にあるアレですね。
 「超電磁砲」では、単行本の裏表紙でシンボルとして使われています。

※木山さん清書版。小説本編でもそうですが「科学側」には、特に指定が入らない限り、
 極端な造型(いわゆるギャルゲー的エッジの効いた服や、過剰なフリル、髪型など)を
 用いないようにしています。

 とりわけ漫画になった場合、キャルゲー的な過剰デザインは、そのまま作画担当の方の負担を
 掛け算式に激増させる事に繋がるので、木山や佐天についてもその辺の"抑制"を常に心がけました。

※ジャッジメントの腕章。アンチスキルと対になる形で『盾』のモチーフです("矛"と"盾")。
 白井には腕章装着のモデルになって貰いました(笑

※カエル顔のお医者さん。漫画「禁書目録」で登場するにあたり、顔まわりのイメージを伝えました。
 画像内で書かれている通り、老人と言うよりはマスコット的な側面の強い造型になっています。

※AIMバースト。「多数の超能力者の力が束ねられた存在」という事で、
 ヒューズ=カザキリ(not風斬氷華)の幼体を想定して描かれています。

 本来はMOTHER2のギーグみたく、形や正体は曖昧で視認できず、
 「何だか解らないけれど、途轍もなくヤバイ"もの"が目の前に在る」イメージだったのですが、
 それでは絵に起こせないし、攻撃のしようも無いので、このような形に纏まりました。

※アニメ版『ポルターガイスト編』のキャラ、テレスティーナさんの初案。
 「…誰だよ!」と言う当然の突っ込みはさておき、プロットを戴いたときに漠然と抱いた印象が

 『木山春生の"対"』

 だったので、研究者然とした風貌やアンニュイな雰囲気とは真逆のそれを
 絵に起こしてみました。アメリカ西海岸とかでサーフボードに跨がってるような?(↓に続く)

※テレスティーナ初案2枚目。駆動鎧に乗り込む機会が多いと言う話が有ったので、
 ライフセーバースーツやら競技用水着を元ネタにした、動きやすげな意匠を考えてみる。

 (↑の続き)ちなみに、彼女のデザインがこう言う"思い切った"形になったのは、
 いわゆる萌え絵の宿命とも言える「造型パターンの硬直化」を回避する意図も有りました。

 結果としてアニメ版「超電磁砲」では下記に続くラフ案が取り入れられましたが、
 当ボツ案の意匠の大枠は、禁書目録のキャラ「ミサカワースト」にひっそり引き継がれていたり。

※テレスティーナ2案。上記の初案を提出後に戻って来たレスポンスには、
 「秘書っぽい感じで」みたいな文言があったので、取りあえず2つぶんの案を提出。

※テレスティーナ決定稿。2案の右側が正規採用される形になったので、改めて描き起こし。

 見ての通り初案とは似ても似つかないですが、『木山春生の"対"』という初案からのコンセプトは、
 形を変えて多少残しています(「"陽"の雰囲気」とでも言ったら良いのか…)

※満を持して漫画版『超電磁砲』で初出となりました「心理掌握(メンタルアウト)」こと、食蜂操祈(しょくほうみさき)さん初案。

 確か、コレを描いたのは「翌日、漫画の打ち合わせがあります」みたいな話題が電話口で上がって、
 それなら直接参加はしないにしてもラフの1枚も有ればイメージの一助になるかも…みたく、
 軽い感じの動機だったような。

※食蜂さん2案。上述の打ち合わせを経たリプライを受け、キャラをほぼ全面改訂&髪型を2案提示。
 結果、採用されたのはB案の金髪さんの方です。

 上の初案ラフ内でテキストにしている通り「少女漫画的なイメージ」は最初から脳内に有りました。
 セーラームーンとかプリキュアのキャラ群へ混じっても違和感無さそうな感じ…とでも言ったら良いのか。

※ディテールもろもろ。細かい変更はありますが、基本路線は変わらず。

 漫画版の彼女はまだ顔見せ段階なので詳細は省きますが、はいむら的にはこんな感じの
 "無駄なポーズやキメ台詞を用いながら、ガジェットを振るう"みたいなベタなキャラ像が一人歩きしています。

 (コイツは"キャラデザのお遊び"みたいなもので、実際の漫画でどうなるのかは自分も把握してはいません)

※食蜂さんのバッグ1案。描いたあとに「ゴチャゴチャして解りにくいなぁ」と感じたので、下の2案へ移行。

 過去にも何度か言及していますが、漫画版のラフを切るときは"線も形も、出来るだけ単純化する"事を
 自身に課しています。従来型のキャラとは少し路線が違う食蜂さんについても、そこのところは変わっていません。

※食蜂バッグ2案。単行本版型の小さなコマでも認識しやすいよう、星型ワンポイントに変更。そしてまた謎ポーズ…。

 しかし、佐天のキャララフもそうでしたが、人物が本格的に物語の流れに乗っていない段階で描くラフは、
 総じて造型が曖昧で安定していないですね。

※警策看取。「ナース服っぽい格好で」など、幾つかのオーダーが有ったので、こんな感じに。
 『ギルティギア』シリーズのイーノさん、或いは中高生版の椎名林檎さん、みたいな。
 あとは攻撃的な白井黒子、みたいな感じのイメージも有ったような?

※"RAIL_GUN":LEVEL[PHASE]-NEXT・その1。いわゆる「JRPGの形態が変化するラスボス」そのまんま?
 第一形態と第二形態は、古典の「雷」に因んだ架空生物から造形を拝借しています。

※"RAIL_GUN":LEVEL[PHASE]-NEXT・その2。その1からの変更点やディテールなど。
 ちなみにネーミングの類は、はいむらが勝手に付けた仮称で、公式の名称では有りません。

※"RAIL_GUN":LEVEL[PHASE]-NEXT・その3。顔(表情)は無く、形も曖昧、造形的なインフレの果てに、
 過剰な装飾や複雑な造形がストンと唐突にミニマル化する不気味さ、と言うか…JRPG由来らしく例えるなら、
 『ラヴォスコア』『オズマ』『エボン=ジュ』…何となく、解りますよね?

※美山写映くん。当ラフの段階では漫画版よりも年嵩ですが、これは最初に想定した年齢がすこし高かったため。
 「葬儀に参列する小学生」が主なイメージです。

 カメラはポラロイドのプリンタ機能付きのヤツほぼそのまんまですが、
 「中身はデジタルのプリンタカメラだけど、ガワは大昔のアナログインスタントカメラ」
 …みたいな方が雰囲気が有って良かったかも知れませんね。

※弓箭猟虎。「『スクール』のスナイパー」…と言えば、『禁書』から入った人には砂皿さんのイメージが有るのでは?
 と思いますが、当初からフレンダとドンパチする事が決まっていたので、彼女と相似形になるような、
 「ちょっとあざとくて、少し浮いてる、女子高生」の造形がベターかなぁと。

※弓箭猟虎・その2。ディテールについて説明する必要が有ったので。モチーフはズバリ「狩猟犬」。

 プロット段階では「『スクール』の先代スナイパーは、女性である」
 と言う以外に、容姿にまつわる具体的な言及は無かったのですが、学生が人口の大半を占める学園都市で、
 砂皿さんのような人は逆に目立つ筈(もとより、砂皿さんは猟虎の代理として急遽招集された人)なので、
 街に紛れる=人の群れに埋もれるという点からみても、「本来のスナイパー役は学生に違いないだろう」と。

 …「コミュ症のぼっちお嬢様」という、あまりに美味しすぎるキャラ付けがされるとは、全く予想していませんでしたが。

※繰歯涼子・初案。プロットでは大まかな物語の進行や彼女の背景など、もろもろ記載されていましたが、
 「(元は)生身と機械のハーフ」とか「全身が斑のようだったり縫い目が有ったり」的な文言から、
 真っ先に例のお医者さんが脳裏をよぎってしまったため、ひとまず形にしてみる。

 …結果、「これは流石にそのまんま過ぎだろう」と言う評が自他共に下ったため、
 ↓以下のラフで多少の悪足掻きをしてみる事に。

※繰歯涼子・その2。リプライを基にアレンジ。基本は「学生服+白衣」。
 造形的に極性の近めな布束さんと被らないような意匠をもくもくと思案中。
 A案のガーターストッキングあたり、はいむらの嗜好がモロに見て取れる…。

※繰歯涼子・その3。先のA案をベースに、更なるアレンジ。
 上の美山くんや下のドッペルさんもそうですが、「ドリームランカー編」の新キャラは、
 概ね"フォーマル(冠婚葬祭の""寄り?)"を意識した姿形になっている感じがしますね。

 なお、漫画本編では"素体の背中の縫い目"が羽根状に変更されています。

※通称『ドッペルゲンガー』、又は繰歯涼子の元・半身(はいむらは「ドッペルさん」と呼称)。
 意匠には、造形面での共通項が多いプロトタイプミサカこと『ドリー』と似たモノを盛り込んでいます。

 今回のフォーマル傾向のみならず、押し並べて『超電磁砲』キャラ案がモノトーン系&原色少なめなのは、
 「単行本表紙でも無い限り、基本的には全編モノクロで描かれる」点を考慮しているためです。
 線数を少なく、トーン貼りが必要となりそうな要素は抑えめに、白黒を主体に…と言った感じで。

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